岡田 光信 氏 創業者兼CEO 株式会社アストロスケールホールディングス

GINZA TAILOR Ambassador ~世界を動かす男達のビスポーク~

岡田 光信 氏
創業者兼CEO
株式会社アストロスケールホールディングス

地球に差し迫る超難題「スペースデブリ(宇宙ゴミ)」に立ち向かう、世界初のSPACE SWEEPERS(宇宙のお掃除屋)。創業者兼CEOのアストロスケールホールディングス岡田光信氏が、宇宙への思いが詰まったビスポークスーツを纏う

岡田氏インタビュー1

「柔と剛」の融合。宇宙を彷彿させるオンリーワンスーツ

着た瞬間、スッと来ました。無理が掛からないで、体に馴染むから動きやすい。

シルエットも崩れない。「柔と剛」が合わさった初めての体感です。

そしてこの生地、本当に好きなんです。このブルーのラインは他に見ないですよね。

内ポケットの美しい西陣織とティアドロップ型のペンポケットは、正に宇宙仕様。
これから多くの機会で着用したいです。

岡田光信氏生地選び

岡田光信氏フィッティング

銀座テーラー店舗1

岡田光信氏仮縫い

スーツを着るということ

スーツは自分が戦闘モードに入るためのスイッチです。

一日に起こる事すべてが自分にとって極地点であり、勝たなければいけない、結果を出さなければいけない。もし自分の心の中にぶれや綻びがあると、成り立たない。スーツを着る事で自分を律し、心と体のバランスを保つ行動の型になっています。

25歳の時に人に勧められて、初めてオーダーをしました。周りの人は縫製や生地をよく見ていて、「いつもと違う」という言葉をもらいました。それから、スーツはオーダーをするものと思うようになりました。

岡田光信氏インタビュー2

銀座テーラー店舗2

宇宙との出会い ~宇宙は君達の活躍するところ~

15歳の時に参加した、NASAのスペースキャンプでの経験が今に繋がっています。

グループワークでミッションダイレクターを務め、チームで優勝した時の一体感と興奮は忘れられません。また、お会いした宇宙飛行士の毛利衛さん、そして現場で働かれているエンジニアの方々があまりに格好良くて、自分が目指すべきロールモデルになりました。

その時に宇宙飛行士という職業はなく、何か特別な専門があって、初めて宇宙で活躍できる事を毛利さんに教えていただき、25年経った40歳の時に宇宙の世界に再び戻ってくる事になりました。

岡田光信氏インタビュー3

アストロスケール社オフィス1

アストロスケール社オフィス2

スペースデブリへの着眼

宇宙の世界に飛び込む事を決めてからは、専門家の論文をくまなく読み、学会にも参加しました。そこで分かった事は、「スペースデブリ」を一刻も早く除去しなければ、人工衛星の利用が不可能となり、地上での生活が崩れ大パニックに陥ってしまう、という危機に差し迫った問題である事でした。

コスト、技術、法制度、ビジネスモデル等、課題が山積みで世界中の専門家が30年以上もの間、手を付けられなかった超難題に取り組もうと思ったのは、持続可能な社会を次世代に残すという使命感、「市場が無い=競争相手がいない」という可能性へのワクワク感、そして何より自分が日本人だったからかもしれません。きれいな環境で生きて行きたいという思いが根本にあり、デブリを出している事が不自然で、きれいにして当たり前と考えています。

岡田光信氏と人工衛星

最強のチーム

4月、5月の自粛期間中、物理的な制約がある中、社内でのコミュニケーションはオンラインで密に取るようにしました。衛星の試験はリモートで行えるよう、緊急事態宣言が発動する前に準備を行ない、仕事が止まらないよう工面して、この2ヶ月間、全社員がものすごく忙しい時間を過ごしてきたと思います。突如現れた不自由な環境下でも「必ず解ける」と信じる社内文化により、日本、アメリカ、イギリス、シンガポールにいるチームが自発的に動き出し、業務の効率化はものすごく上がりました。

海外の行き来はこれからも制限されると思いますが、自分が飛ばなくても現地のチームが、会うべき人に会いに行ってくれる、そんな素晴らしいチームです。自粛期間中、皆に会いたくて仕方なかった。社員全員を愛していますから。

アストロスケール社ロゴ

岡田光信氏インタビュー4

岡田光信氏インタビュー5

座右の銘:「言い訳をしない」

やろうと決めたからには、言い訳しない事を心に誓い、膨大な課題の山を丁寧に一つずつ、解決していく事を積み重ねてきました。事業を始める際には周囲からはネガティブな意見を言われる事もありましたが、自分がこれまで積み上げてきた経験があるからこそ、不安に思う事は全く無いですね。他分野での経歴すべての点が繋がり、今がある、だから自信がある。その時その時を愚直に考え抜いて生きてきたからこそ、「これから」が「これまで」の結果を出してくれると確信しています。

岡田光信氏上半身写真

■プロフィール■

岡田 光信 (おかだ みつのぶ) アストロスケール 創業者兼 CEO

東京大学農学部卒業。米国パデュー大学クラナート MBA修了。大蔵省(現財務省)主計局勤務後、マッキンゼー・アンド・カンパニーにて経営コンサルティングに従事。その後IT会社ターボリナックス社をはじめSUGAO PTE. LTD.等、IT業界で10年以上グローバル経営者として、日本、中国、インド、シンガポール等で活躍。2013年、 スペースデブリ除去、軌道上サービスに取り組む世界初の民間企業、アストロスケールを創業。日本を拠点に世界を飛び回る。国際宇宙連盟(IAF)副会長、英国王立航空協会フェロー(FRAeS)、世界経済フォーラム(ダボス会議)宇宙評議会共同議長等を兼務。Forbes JAPANが選ぶ「日本の起業家ランキング2019」 第1位、過去BEST10に3度選出された起業家として、歴代殿堂入りを果たした。また、アストロスケール社の事業モデルは、ハーバード・ビジネス・スクールの教材として二回選出されている。著書に「愚直に、考え抜く。」