5月中旬にイタリアの首都であるローマに、スタッフが出張に行ってまいりました。

イタリアは人口6,300万人を数える一方、海外からの観光客は年間5,300万人(!) を誇ります。最大の人口(270万人)を擁する首都のローマは街全体が遺跡で構成され、その多くの観光資源は世界の人々を魅了しつづけています。5月に初夏を迎えるイタリアの日差しとカラッとした気候と爽やかな風は、日本と比べて快適に感じました。第1回はそんなローマを取り巻く環境についてレポートいたします。

マツ

海沿いのフィウミチーノ空港からローマ市内まではタクシーで30分程度。街中ではカラスではなくカモメがたくさん見られます。市内までの道中で目を見張ったのは、何と言っても空の色で、鮮やかな青が歴史的建造物と一緒に、鮮烈なコントラストを生み出しています。イタリア製の生地の発色や卓越した色彩感覚は、きっとイタリアの人々が日常に目にする「色」が育んだのでしょう。沿道に植えられた傘のような背の高い木は「イタリアカサマツ」という松の一種で、街の風景と調和しています。

テベレ川

満々と水をたたえ、古くからローマの発展を支えてきたテベレ川です。その美観はあまたの映画の舞台となり、石造りの橋は趣に満ちています。毎年1月1日には盛大に寒中飛び込み大会が繰り広げられるそうですが、水質を見る限り、泳ぐのは遠慮したいと思いました。

パトカー

イタリアはEU諸国の中でも比較的テロの心配が少ないと言われていますが、それでも街の至るところに警備車両が常駐しています。パトカーにもスポーツカーを起用するところは、さすがスタイリッシュなイタリアです。

カルボナーラ

イタリアといえば、ピザやパスタはグルメの代表と言えるでしょう。本場ローマのパスタはイタリア国内でもとりわけ伝統的なレシピを元につくられており、麺に厚みと歯ごたえがあるものが多いです。また、一皿の量も多くソースも濃厚であることから、どっしりとした食べ応えがあります。チーズが大変ぜいたくに使われている点は、乳製品好きには夢のよう。先ほどの「イタリアカサマツ」の松の実は、ローマ料理でもふんだんに使用されています。ちなみに肉類については、伝統的なローマ料理では「ヒツジ」が用いられることが多いです。

ピザ

地元のファーストフード店でもピザや、フォカッチャのサンドイッチなどが目立ちます。日本だとおにぎりを買うような感覚でしょうか。店頭は伝統的なイタリア料理が多くディスプレイされており、地元の皆さんに愛されていることが伺い知れます。それにしても炭水化物の美味しいことよ…。一方で、一部スペースでは「寿司」も販売されており、イタリアでもヘルシーな食材として認識されているようです。

街の様子や、食文化、道行く人々の装いなども含めて、高い美意識に彩られたイタリアの歴史の様子が強く伝わってきました。次回はいよいよローマの文化財を中心に特集する予定です。乞うご期待!

ローマ出張記②文化財編はこちら
ローマ出張記③バチカン編はこちら