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vol.25
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| 2007年新春のオフィス訪問を飾っていただくのは、<がん保険>のパイオニア、アヒルのCMでお馴染みの外資系保険会社・アフラックの創業者、大竹美喜様です。 |
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「お待たせしました」。颯爽とご登場いただいた大竹様は、32年前にアフラック (アメリカンファミリー生命)を日本で創業されました。3年前に最高顧問に就任し、後進に道を譲られてからは、大所高所から経営へのアドバイスや
社員教育等を、さらには財界活動から社会福祉の分野まで幅広く社会貢献
活動を展開されています。
本日は、現代社会の抱えている種々の問題点を解決するには家族の在り方
が最も重要であるというお考えから、「家族の力 (家族力)」についてお話い
ただきました。
「昨今、家庭内の犯罪が多発している事を通じて感じるのは、“家族の在り方”についてです。以前ブッシュ元大統領(現大統領のご尊父)とお会いしたときに、“家族の在り方”と“絆”についてお話を伺い、日本人は以前より家族間の絆が弱くなったと感じました。1世代30年の間に、どの程度「家族力」を強められるかが今後の日本社会全体の課題になると感じています。
かつて日本では、親は子のために犠牲になるという自己犠牲の精神が当然のようにあり、支え合い・助け合って生活していました。それが、高度経済成長の中で知識を詰め込み過ぎる教育、経済最優先を良しとする風土が社会に醸成されてしまった。ただ、その時は良かれと思っていた行動規範がもはや現在では通用しなくなっている。経済成長の事ばかりを考えてきた我々経済人は、結果として親が子供たちや家族と過ごす時間を奪う、いわば加害者的な立場になってしまったのかもしれません。そこで、2年前から会長を仰せつかっている東京都社会福祉協議会では、家族力の大切さを広くアピールする為にこの4月から「家族・地域ネットワーク賞」を設けることにいたしました。是非、皆さんから家族の素晴らしさを伝えるメッセージをお寄せいただければと思います。そして「家族・地域ネットワーク賞」の社会的な認知を高めることで、家族の重要性について社会全体として考えていければと思います。
当たり前のことですが、家系は1代や2代ではなく、長い年月を経て形成されています。人1人が生まれるには両親の存在があり、もちろん両親にもそれぞれの親がいる。そして代々の先祖があって、その結果として今1人の人間の存在があるのです。その人間の人間性や人間としての力量、私は「人間力」と言っていますが、こうした力は家系の中で、例えば親戚に尊敬する叔父さんがいたり、指標となるような人が身近にいるかどうかでも変わってきますし、幼少時代に家族、特に親から受ける愛情によっても大きく左右されるわけです。学校など周囲の環境が子供の人格形成に大きな影響を及ぼすことはもちろんですが、私はそれ以上に家庭環境と家族の絆、すなわち「家族力」こそが、個人の「人間力」をつくる基礎となると確信しています。今、いじめが社会問題化しています。学校教育における諸々の問題も露呈してきていますが、それ以上に大切なことは、それぞれの家族が「家族力」という考え方を今以上に意識し、家庭内で深い対話をしていくことなのではないでしょうか。
人生は一度きりです。会社経営は世代交代がありますが、自分の人生はそう簡単に世代交代することはできません。ただ、残念ながら、気力、体力、知力のすべてを120%発揮できる時期は限られます。そういう意味では、人生も次世代までの30年間をどのように歩むか、長期の視点を持つことが大変重要になってきます。特に今の1年間は過去10年間に匹敵するほどのスピードで進んでいるといっても何ら不思議ではありません。2年後の予測が難しい、そんな世の中に立ち向かう根幹として、子供のときから「個」というものを強く育んで、人間力に磨きを掛けてほしいと思います。そのためには家族力が必要なのです。家族から多くのものを吸収し、「個」を確立していただきたい。それが充実した幸せな人生の基礎となるのではないでしょうか」
「今年の4月より『家族・地域ネットワーク賞』がスタートしますので銀座テーラーのお客様に、知っていただきたいと思いまして」そうおっしゃって微笑まれた大竹様は確固たる信念と明確なビジョンをお持ちになって、親が子を愛するような次世代への責任と愛情を感じさせていただきました。お忙しい中、貴重なお話を有難うございました。 |
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[座右の銘]
「風吹月不動」
どんな時も、何があっても迷わされることなく、動じることなく堂々と自分の信ずる道を貫き通す。アフラックの創業に奔走していた当時から、常にこのことを心に置いていました。 |
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オシャレについて
オシャレにはあまり自信がなく、周囲の人からアドバイスを頂きながら現在に至っております。社長時代は定期的にスタイリストのチェックを受けておりましたが、今では鰐渕社長のアドバイスを受けながら、センスを磨き、お陰様でおしゃれを楽しめるようになりました。 |
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大竹 美喜 (おおたけ よしき)
1939年広島県生まれ。
アフラック(アメリカンファミリー生命保険会社) 創業者・最高顧問。
1974年、同社設立と同時に日本で初めての「がん保険」を発売。国内最大級の外資系生保に成長させた。副社長、社長、会長を経て2003年より現職。
社団法人「経済同友会」幹事、財団法人「国際科学振興財団」会長、社会福祉法人「東京都社会福祉協議会」会長など幅広い分野で活躍。2001年藍綬褒章受章。
主な著書として「これでいいのかニッポン」「リーダー改造論」「仕事で本当に大切にしたいこと」等。 |
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