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vol.24
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| 紅葉も散り、街はクリスマスのイルミネーションで華やかに彩られています。そんな師走も、この方の手にかかれば桜に早変わり!?四季に桜を咲かす、平成の花咲か爺さん、日本画家、中島千波先生のご登場です。 |
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先生に『絵』の道を志されたきっかけを伺うと、「家庭環境が大きく影響していました。上の兄が前衛的な油絵を描いていたり、父(中島清之画伯)の影響が強かったと思います。時代背景もあって、アンディウォーホールのようなポップアートの影響を受けていたので、当時教鞭をとられていた平山 (郁夫) 先生を困らせていたんじゃないかな(苦笑)」
また、「絵もそれ以外の事でもあてはまると思いますが、基本がないと奥行きというか深みのような物が感じられない。見ていても上っ面のような気がしてしまいます。違いは、大きく見えないかもしれないけど、根底の部分で感じる発色や色の表現も含めて全く違ってしまいますから。そういった基盤作りの部分に費やして、忍耐できる時間がどれくらいあるかによって作風の重厚さが変わってしまうのかもしれませんね。」との事。
先生の代名詞とも言える、“桜”を描かれたきっかけについて伺うと「人物や自分の考えているものを論理的に描きたいという思いと、楽しい絵や美しい絵を描きたいという思いがきっかけで桜を描きはじめました。花鳥風月ではないけれど、初めの頃、大きな木を描くのは大変だと他人事のように感じていたので、枝を折って花びらばかり描いていました。画商も季節感がありすぎるので、桜を嫌がる傾向はあったんですが、ちょうどそのときに写真集で薄墨桜、臥龍桜などを見て、桜を描きたいという思いが強くなりました。
桜を選ぶポイントを伺うと、「全国で、樹齢が400年から1000年くらいの桜を調べながらスケッチして歩き回っています。そのスケッチを基にして、イマジネーションを膨らませて描いていきます。ちなみに小枝や幹、花によって描くタイミング、時期を変えています。例えば、つぼみの時に描きに行くと幹がきれいに写るので、幹だけ先に描くようにします。その後満開のときに、咲いている花を描く。途中で変体して、違う花びらになる事もあるので、枝だけは先に描きますが」
良いと思う桜を描きつづけていたら、観光名所になってしまったという逸話のある中島先生。お寺の住職さんから「テレビも取材にきて迷惑しています」と言われた事もあるそうです。
出てくる花は毎年変わるので、毎年違う楽しみ方はあると思います。桜というと、一般的に花を見る方が多いと思いますが、私は幹を見てしまいます。年輪もないまま、つるんと若い木が花を咲かせている光景よりも、年月を経て、根が張って堂々とした土台の上に花が咲いているという姿に大変惹かれます。花というのはキレイだけど、毎年咲くから幹と比べて若いという感覚を覚えます。例えばつぼみのときに小鳥が食べてしまうと、栄養分が木の中に2年分溜まっているから、翌年には本当に満開に咲きます。桜は1年おきに満開になります。毎年、満開になっていると桜もきっと疲れてしまうと思います?そんな事もあり、生命の面白さを桜から感じています。
オシャレについては、「意外に思われるかもしれませんが、手先は器用な方なので、実は洋服を縫うのも好きで、本当は縫って生活したかった(笑)料理も好きですしね。でもコーディネートは思うように行かないことが多くてジャケットやパンツを単品のアイテムとして組み合わせるとちぐはぐになってしまうんですよ。どうしてもうまくいかなくて(苦笑) 娘からもお父さん、絵のセンスは良いけど、服のセンスはイマイチだね、なんて言われてしまいました(笑) そういう意味で、スーツの方が楽ですよね。セットアップとして見れますから。」との事でした。
フランクなお人柄と、誰に対しても暖かい心をお持ちの中島先生、お忙しい中貴重なお時間を有難うございました。 |
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[座右の銘]
『和』ですね。争いごとが嫌いで、和やかに、人間として和をもって尊ぶ暮らしをしたいと思っています。 |
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中島 千波(なかじま ちなみ)
1945年
1969年
1979年
1989年
1992年
1994年
1995年
1999年
2004年
2005年
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長野県上高井郡小布施町生まれ
東京芸術大学日本画家卒業、
第54回院展 (東京都美術館) に出品、
初入選、その後も奨励賞などを受賞
第5回山種美術館賞展、優秀賞受賞
ユーロパリア1989ジャパン現代日本画展
に出品(ベルギー)
おぶせミュージアム・中島千波館
(長野県小布施町) 開館
鎌倉鶴岡八幡宮 斎館貴賓室床の間壁面に
孔雀図制作
パリ三越エトワールにて
『中島千波の世界』パリ展開催
中島千波屏風絵展<花と富士>
(銀座・松坂屋) を開催
深川不動尊(成田山東京別院深川不動堂)
内仏殿格天井の小下図(100号)完成
還暦記念 中島千波の世界展を
東京日本橋、横浜、京都、
上諏訪北澤美術館、新宿高島屋、
おぶせミュージアムにて開催 |
| 現在、東京芸術大学美術学部デザイン科教授 |
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