GINZA TAILOR オフィス訪問
営業日・営業時間のご案内: 火曜定休
営業時間 10:00〜19:00 
銀座テーラーlogo
〒104-0061 東京都中央区銀座5-5-16
銀座テーラービルディング3,4,5階
TEL : 03-3571-4129 
ハンドメイドオーダー
SAMURAIスーツ
レディース
オーダーデニム
オーダーワイシャツ・ネクタイ
ギフト・御進物
銀座テーラー新聞
ご愛用者のオフィス訪問
メイドイン銀座
オフィス訪問
vol.18 
 桜薫る4月号のオフィス訪問を飾っていただくのは、柔らかな物腰と、眼鏡の奥の鋭い眼光、画家としての活動にとどまらず東京芸術大学教授の顔を併せ持つ、まさしく『平成の絵師』の日本画家、手塚雄二先生です
 「おじゃましまーす」と通された応接間は、チリ一つない、和の匂いがするモダンなお部屋でした。窓側には障子、向かいの壁には「横山大観」の書が。敷物には赤い縁取りがされた絹の織物、そして置物の棚には漢時代の庸や、ガンダーラの像、アフガニスタンの置物に、アフリカ(マリ共和国)の100年以上前のお金と、先生の美的エッセンスで選択された美術品が飾られているサンド色のような雰囲気です。そんな中で登場された先生は、紺の地模様のポロシャツに、羽織るカーディガンとパンツを黒で合わせていらっしゃいました。

 そんな手塚先生にオシャレのポイントを伺うと「銀座テーラーでの生地選びは、色と光沢感、特に艶感のあるのいいものに心が動きます。色に関しては、銀座テーラーに行くようになってから、ブルーグレーが増えましたね。それは恩師である平山郁夫画伯の、『濃紺に水玉のネクタイ』という組み合わせに憧れて、惹かれたのかもしれませんね。それに、紺は場所や場面を選ばず、合わせやすいと思います。茶系のスーツは目立ちやすいので、それで存在感を示すより絵で存在感を示したいと思っています。時々、“銀行マンですか?”といわれる事もあるけど、ハッハッハ」と先生のスーツへのこだわりを感じます。
 また、オシャレについてのお話になると「芸大の先生方は、皆がファッションセンスのある集まりで、絵と同じイメージの服装なんですよ!ただし暗い色が多いですね。でも、ある先生は、長靴で登校してきました。ただ長靴もモスグリーンで野良着のようなジャケット、わざわざよれよれの黄土色のシャツを着て、手入れされた無精ひげをしているんです!そんな風に芸大はおしゃれの塊なんです」と、楽しそうに語られました。
 先生はまた奥様のお見立てもなされます。そのときは、自分の物と同じ選び方ではなく、奥様に似合うものを選ばれるそうです。「理由は説明できないけど、素敵というゾーンに入っているものであれば何でもいいんですよ。外出するときにそばにいる人が素敵でないと嫌ですから」とおっしゃいました。

 また、洋服と絵の共通点として、「センスのいい人間は何をやらせてもいいし、洋服選びとかオシャレって、絵を描く上で実はすごく役立ってるんです」と、洋服屋冥利につきる嬉しいお言葉をいただきました。好きな色は紫だという先生。赤でもなく青でもない紫、特に青みの紫に赤みがせめぎあっているのを好まれています。「綺麗な色と綺麗な色の間にあるグレーのバリエーションで普段は勝負をしています。様々なグレーをいかに持ってきて、組み合わせて対応するかがセンスでありクリエイティブなんです。結局は、センスっていうのは隣にもってくる色との関係で勝負するものだから」と芸術的なお話までいただきました。日本の文化に対して、言葉を例にとり「アルファベットなどの言葉は横書きしかないけど、漢字・平仮名・カタカナを縦書き・横書きを駆使している民族は他にないと思います。崩した万葉仮名のようなバランス感覚が日本人にはあるから、DNAで見ても本来はセンスが良い筈です。文化のない国は外国から尊敬されない。だからこそ言葉の本質や、日本的な文化、美意識をもう少し大事にしていかないといけないと思います」と力をこめて話されました。

 「世のため人のためになる事も、少しずつ死ぬまでに還元していかないとい
けないですね。出きれば若い人のために何かをしてあげたいな」と語られて
いました。また、『日本テーラー学院』については「残さないとね、腕のいい
人をねー。人材育成はしていかないといけないですよね。いい事だよなー」とおっしゃっていただきました。

 「葛藤が多ければ多いほど出来上がったときに、人は人の心を打つものなんです。大切な事っていうのはそう多くはない。幸せになる事なんです」最後には道徳観と倫理観までお話いただき“迷ったら道徳に従え”という教えまでいただきました。とってもフランクで真摯な手塚先生は、絵の中そのままの世界観で生きていらっしゃり、先生をまとう人生そのものが、“日本画”でした。
 お忙しい中貴重なお話を有難うございました。
[座右の銘]
『平凡な家庭、非凡な仕事』
普通はね、非凡な家庭、平凡な仕事ってなっちゃうんですよ。でもね、本当は平凡な家庭、非凡な仕事が理想だな、と奥様の方を向いて、奥様がコクリとうなずかれました。
手塚 雄二 (てづか ゆうじ)
1953
1982

1989・90・91
1993

1997

2000
神奈川県生まれ
東京芸術大学大学院
美術研究科日本画修了
日本美術院賞(大観賞)受賞
第78回日本美術院展出品作
文化庁買上げ
第82回日本美術院展出品作
文部大臣賞受賞   
「手塚雄二屏風絵展」
(福井県立美術館ほか)
第85回日本美術院展出品作
内閣総理大臣賞受賞
現在は、日本美術院同人、評議員、東京藝術大学教授、台東区教育委員、東京都美術館運営委員を兼任中。本年度4月20日に、作品集『夜想』(小学館スクエア)出版予定
4月20日より日本橋高島屋にて個展開催
銀座テーラーTOP
店舗案内・求人
english page
採用
テーラーギルド
お問い合せ
サムライサイト
日本テーラー技術学院
ジェントリー
Copyright(C) GINZA TAILOR Co.,Ltd. All Rights Reserved.