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2017.08.24

モンゴルに行ってまいりました。

8月11日から5日間に渡り、銀座テーラー代表の鰐渕美恵子が「カシミヤ」の一大産地、モンゴルに視察に行ってまいりました!成長著しいモンゴルと、その貴重な資源であるカシミヤについてお知らせいたします。

モンゴルは1992年に社会主義から民主主義に移行して以来、積極的な教育政策で海外の技術や知識を導入し、近年はアジア屈指の経済成長率を誇ります。30歳前後の平均年齢に加えて、金や銅の豊かな鉱物資源や、寒冷地帯ならではの高品質のカシミヤは、世界のマーケットにおいて高いポテンシャルを持っています。

ウランバートル

首都のウランバートルは標高約1,400mに位置し、夏は涼しく湿気もないため過ごしやすい環境です。また、ウランバートル市内を走る車の7~8割が日本製で、大相撲のモンゴル人力士の活躍なども相まって日本語を学ぶ人も多く、親日的な国民性であることが伺えます。一方で157万㎢という日本の約4倍の広大な国土に300万人あまりの人口を抱え、人口密度の低さは世界一です。

遊牧民の流れを汲む国民性であるため、食事は肉食や炭水化物が中心です。野菜が少ないことは印象的でしたが、地元の料理の中には「焼うどん」や「小籠包」に似たメニューもあり、比較的シンプルな味付けは日本人の口にも合うように感じました。一皿あたりの量が日本の2倍くらいあるのには少々驚きましたが…。市内に点在する日本食レストランでは質の高い日本食を頂くこと出来るので、ここでもモンゴルに親しみを感じることができます。

そんなモンゴルで、今回はカシミヤにフォーカスを絞って視察に伺いました。カシミヤは北インドのカシミール地方のヤギから採取し、15世紀前後に織物としてローマで重宝されたのが、その名づけの始まりとされています。カシミヤは年に一度、換毛期である春頃に、カシミヤヤギの産毛を梳いて採取します。

カシミヤ

手触りの良さや軽さ、温かさは素晴らしい一方、一匹から採取できる量は150g前後と大変希少であることが、高級素材たるゆえんです。世界の年産2万トンの内、モンゴルの生産量は9千トンを誇り、カシミヤはモンゴルの貴重な資源として知られています。

まずは草原で生活するカシミヤヤギを見学するために、ウランバートル郊外の草原に繰り出しました。車で1時間も走ると、一面に青い空と緑の草原が視界いっぱいに広がり、私たちがテレビで見た風景そのままです。ここでヒツジやヤギたちは草原に自生する新鮮な草を食べつつ、のびのびと生活を送っています。

羊の群れ

モンゴルでは300万人の人口の内、約4割はウランバートル以外で現在も遊牧生活を送っています。カシミヤは、ヤギの中でも特殊な「カシミヤヤギ」の原毛を所有する遊牧民から、メーカーが直接買い付けることで仕入れを行っています。原毛の買い取りを交渉する際、遊牧民だけに昔は行方知れずになったこともあったそうですが、現在は草原でも携帯電話で連絡がとれるので、遠隔地での遣り取りがスピーディになったそうです。

買い付けたカシミヤの原毛は工場に運ばれます。モンゴル最大手のカシミヤ専業メーカーのGobi corporationでは、原毛の選別と加工および染色、裁断から縫製、商品の梱包やタグ付け、さらには直営店まで保有しており、生産から販売まで一貫した体制が敷かれています。広大な敷地の工場は日本の協力を得て設立され、とても清潔で秩序だっています。3交代制で24時間稼働、全体で約1,700人のスタッフが働いています。

多くの行程が高度に機械化されているのかと思いきや、高級素材であるカシミヤは、そうはいきません。ヤギから刈り取った原毛の選別は、長年の経験を積んだスタッフが色や手触りで、原毛のグレードを的確かつ迅速に判断します。また、縫製においてはダブルフェイス(リバーシブル)など高度な技術を有し、日本製の織機やミシンが多く稼働する、品質を重視した生産体制は特筆すべき点でしょう。

原毛

縫製

縫製見学

このように高いポテンシャルを秘めたモンゴルのカシミヤを皆様に楽しんで頂く為に、その方法を銀座テーラーとして鋭意検討してまいりたいと思います。引き続き銀座テーラーにご注目賜りたく、宜しくお願い申し上げます。

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