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2016.12.05

職人ブログ Vol.11

「じのし」

「じのし」とは生地の縦横をまっすぐに整える作業で、生地を裁断する前には必ず行います。店舗でディスプレイされている状態の生地には「耳」と呼ばれる、原産国やブランド、素材や番手を表記した部分が生地の両端に付いています。その「耳」に近い部分の生地は、製造の工程で横糸にゆがみが生じている事がほとんどです。

そのゆがみを直すためにスチームアイロン使い、生地を本来あるべき形に整えていきます。裁断する前にこの下準備をすることで、ゆがんだ生地を使った洋服が、アイロンワークによって出来上がり後に生地が補正されてしまう事態を避けることができます。

ベルベットなど毛足の長い生地の場合にはアイロンを当てると、生地の糸は整いますが表面の風合いが損なわれてしまいます。その場合には霧吹きで生地に水を吹き付けて一旦乾かす方法で補正を行い、裁断していきます。

とても地味な作業ではありますが、生地が服になる為の一番最初の作業ですので大切な工程の一つです。

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